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配管のピンホールの原因とは?修理方法も詳しくチェック!2022.05.23

どのような建物でも必ず建てた瞬間から老朽化が進み、定期的なメンテナンスが必要となります。

例えば、目に見える外壁や屋根などの劣化は、使用している素材や塗料などによっても異なりますが、一般的には10~15年ごとに塗装をし直すことで美観を維持することができます。
毎日使用している設備類に関しては、それぞれに耐用年数が設定されていて、状態をみながら必要に応じて修理や交換などで対応すれば良いです。

しかし、水道の床下配管などは、状態を確認したくても目に見えないため、どうしても必要なメンテナンスや交換が難しいです。
そのため、水漏れなどのトラブルに発展してしまうこともあります。

このコラムでは、水道の配管のトラブルの一種である「ピンホール」について詳しく調査し解説します。
その原因や修理方法などを紹介しているので、築年数が経過した家に住んでいる方はぜひ参考にして、トラブルを未然に防いでください。

配管のピンホールの原因とは?修理方法も詳しくチェック!

目次

ピンホールとは

ピンホールを漢字で書けば「孔食」となり、金属表面で発生する局部腐食のことです。
分かりやすく説明すると、金属の表面に針で刺した程度の穴が開いている状態を指します。

水道の配管にもピンホールができることがあり、配管に穴が開くと当然ながらそこから水漏れが起きる可能性を高めてしまい、それを防ぐためには修理が必要となります。
ピンホールが起きた場合は、配管の内部が腐食していると疑った方が良いです。

ピンホールの原因

配管にピンホールができるのは、電気イオンの悪戯や水源水質や水流による摩擦などともいわれていますが、ほとんどは経年劣化が原因です。
ピンホールが発生するのは、大抵は使用年数が15年程度経過している配管で、10年以上の経年劣化で良く起きる現象となっています。

ただし、前述したように経年劣化だけが原因ではないため、稀に5年以内でも発生することもあります。

ピンホールは、一昔前に使用されていた古い銅管で発生することが多く、最近主流となっている樹脂管などではほぼ起きることがありません。
管内面スズ被覆銅管や耐孔食銅合金管など耐孔食性銅管や、ステンレス銅菅や、内面被覆した鋼管でも発生しにくくなっています。

配管のピンホールの修理方法

水道の配管のピンホールの修理方法は、使用されている配管の種類や状態などによっても異なります。
ピンホールは小さな穴が開いている状態なので、応急処理としては配管補修テープを使用することで水漏れを止めることができます。

他にも、圧着ソケットなどの漏れ留め器具を使用することで、配管のピンホールを素早く対策できます。

ただし、古い水道管に1ヵ所でもピンホールができている場合は、他の部分にも穴が開いている、もしくは今後開く可能性が高いです。
こういった場合は、全体的に交換するのが最もおすすめの修理方法といえます。

配管のピンホールの修理費用について

水道の配管のピンホールにかかる修理費用は、どのようにして修理するかによって大きく異なります。
さらに、水道管にもさまざまな種類があり、上水なのか下水なのかによっても修理や対策の仕方も変わってくるため、一概に修理費用を算出することはできません。

また、見える場所にあるか、床下などの見えない場所にあるかによっても、点検にかかる手間や時間も大きく違ってきます。
まずは、どこにピンホールが発生していて、どのような対策をとるかを決めなければいけません。

その上で、部分的に修理をするのであれば、数万円程度で修理できる可能性が高いです。
水道管を交換する場合は、状況や家の大きさなどもよりますが、一般的には35万円~50万円といわれています。

一部分だけの交換なら工賃も含めて数万円、全体的に交換する場合は100万円以上になることもあります。

配管のピンホールの修理に保険は適用になる?

水道の配管に発生したピンホールを安価で修理できるなら良いですが、修理代に何十万円もかけること負担が大き過ぎるという方もたくさんいると思います。
そんなときに頼りになるのが火災保険ですが、残念ながらピンホールができた原因が経年劣化であれば保険は適用外で、修理費用は全額自腹負担となります。

ただし、自宅の水道の配管に古い銅管を使用していないので、普通の生活をしているならピンホールが発生する可能性は限りなく皆無に等しいです。
その場合は、火災保険を積極的に利用しましょう。

しかし、加入している保険によっては保険金が下りないこともあるので、まずは保険内容を詳しく確認してください。

火災保険を適用させるには、必要書類に記入する以外にも、ピンホールが事故などによってできていた証拠になる写真も必要になるケースが多いです。
必ず修理を依頼する業者に、保険を利用することを伝えなくてはいけません。

また、依頼する業者によって修理にかかる費用も変わってくるため、業者選びはくれぐれも慎重に行う必要があります。

当社には専任の職人がいて、火災保険の利用についての相談にも応じています。
見積りにも無料で対応しておりますので、配管工の仕事はぜひ当社にご依頼ください。